クリエイティブエンジニア×デザイナートーク
06 / CROSS TALK

異なる職種のクリエイティブエンジニアとデザイナー。
一緒に仕事をすることで生まれる多様性とは?
心境を語ってもらいました。

S.K.
(CE)
[2016年度キャリア入社]
開発本部 クリエイティブエンジニア
情報系の専門学校でゲームプログラムの基礎を学び、卒業後はゲーム開発会社、パチンコ・パチスロの映像開発等に携わる。界グラフィックスへ入社後はグラフィックをサポートするクリエイティブエンジニアとして活躍。
S.K.
(Art)
[2013年度新卒入社]
開発本部 シニア3Dアーティスト
総合大学在学中にアニメーション制作の魅力に触れ、2D/3D問わず作品作りの日々を送る。就職活動にあたり、改めてものをつくることを仕事にしたいと一念発起し、界グラフィックスに入社。

現在、どのような業務を担当されていますか?

S.K (Art):私のメインの仕事は3Dアーティストになるので、ゲームで使われるエフェクトなど3D制作を主に担当しています。アーティストとは別に、制作の中で私たちデザイナーが作った素材を、ゲーム開発に寄り添って動きを付けたりツールを開発したりクリエイティブエンジニアとしてもデザイナーの視点を活かしてサポートもしています。

S.K (CE):デザイナーの頭の中で動いている映像を、ゲーム画面上に再現するのが弊社で行っているクリエイティブエンジニアの主な仕事内容です。僕とS.Kさんの場合は、エンジニアとデザイナーになるので、やり取りとしては、デザイナーの作業用ツールの開発やアップデート作業が多いんです。

S.K (Art):プロジェクトごとに、制作効率を上げるためのツールが必ず必要になってくるんです。そこで私がデザイナーの要望をまとめてS.K (CE)さんにツールを作ってもらう。調整役ですね。

S.K (CE):多くの会社では、S.K (Art)さんの立ち位置は全てエンジニアが担当することが多いと思います。デザイナーの視点とプログラミング知識の両方があるから、僕らエンジニアを助けてもらっています。

S.K (Art):他の人にはない技術を身につけようとしたら、広く浅く色んなことができるように…おかげで今は新人教育の一部も任せてもらっています。

S.K (CE):S.K (Art)さんは社内でも一番いろんなツールを使える人なので、辞書的存在なんです。

S.K (Art):デザインは私よりも素敵なものを作れる人がたくさんいるから、私はみんなの橋渡しができるようになれたらいいなと思っています。

なぜ、お二人が今の立ち位置に?

S.K (CE):エンジニアの人手が足りなくなった頃、S.K (Art)さんが率先してプログラムの勉強をしてくれたんです。

S.K (Art):もともと、私は学生のころにプログラミングの基礎であるC言語は少しかじっていたんです。ゲーム制作をするなら避けられないだろうと思って。デザイナーとして仕事を覚えていくうちに、当時の上司にも「プログラミングができたほうがスムーズだよ」ということを言われていたこともあり、どうしても覚えたいんだ、ってS.K (CE)くんに頼み込んで業務の合間を縫って教えてもらったんです。

S.K (CE):こちらとしても、少しでもプログラムのことを分かっている人と話をしたほうがやりやすい。ぜひ!と僕も前のめりに教えました。

S.K (Art):教えてもらっていた当初は、新入社員に戻った気持ちで学んでいました。でも、ちょっとでもいいから素養がなかったら習得は難しかったかも。

S.K (CE):かもね。やっぱりデザイナーとエンジニアでは、使うスキルや必要な知識が違うから。正直、デザイナーの言っている専門用語も入社当時は分からなくて聞くことが多かったし、抽象的すぎて分からないことも多く…具体的な数字をくれ!と思ったり(笑)

S.K (Art):そうなるよねぇ(笑)デザイナー的には透過処理したものは目に見えないから「ないもの」扱いなのに、エンジニア的には「透明なものがある」扱いになるとかね。そもそもソースコードの羅列に慣れなくて苦手意識があるのかも!

S.K (CE):それぞれ異なる文化で生きているから、何度か擦り合わせを経て落としどころを見つけることになる。それが、双方の言語を理解しているこの二人が間に入ることで、それぞれの職種がすごくやりやすくなっていると思います。

お二人が架け橋としてお仕事されることで、
どのような変化がありましたか?

S.K (Art):私が簡単な修正や更新なら対応できるようになったことで、作業がスムーズに流れるようになりましたね。以前はツールの不具合が一つあるごとにエンジニアに修正依頼を出して…というラリーが発生する分、作業が止まることもあったので。

S.K (CE):ツールは作業効率に必要不可欠なものだしね。こちらも作業に取り掛かる前に、ちょっと抽象的なデザイナーの依頼内容を確認する時間も必要だったし(笑)そういったラリーを重ねるうちにお互い理解が深まって、僕らの間では特にやりとりが短縮されていきましたね。

S.K (Art):個人的に、知見も広がったなぁ。

S.K (CE):それは僕も。S.K (Art)さんはデザイナーの目線から、開発したツールに対してもっとこうしたら?というアイデアをくれる。なるほど、じゃあこうしたらもっと良くなるのでは?と、どんどんブラッシュアップしていけるのが面白いんですよね。

S.K (Art):よかった、ありがとう!それから私は、エンジニアの思考を理解することで、要望をより具体的に言葉にするよう、伝え方に気を使うようになりました。

S.K (CE):僕も似た部分あるかな。多くのデザイナーと関わることで、分からないなと思ったことは素直に聞くこと、説明はかみ砕くことを心掛けています。

今後、入社を考えてる人に伝えたいことは?

S.K (CE):そもそも、社内にはクリエイティブエンジニアが少ないのでめっちゃ募集中です!!

S.K (Art):そうなんですよね~。弊社はグラフィック制作を専門に開発をしているので、デザイナー志望の人はどんどん集まるんだけど…

S.K (CE):だから、デザインにも興味のあるエンジニアにとってはすごく興味をそそられる環境だとも思うんだよね。

S.K (Art):あ、確かにね!

S.K (CE):エンジニアの仕事はゲームの表面には映らないけれど、その動きの全てを支える縁の下の力持ち。ここに魅力を感じてほしいですね。

S.K (Art):実装の知見があるとないとでは自分の可能性の大きさが全然違います。だからデザイン志向が強い人ほど、入社してからでもデザインの知識もプログラムの知識も役立てる事が出来る事を知ってもらえると嬉しいです。

S.K (CE):これから入社する人は、お互いの文化を知っているほうがやりやすいことも多いかもしれません。ぜひ僕らの後継者になってほしいです!…とはいえ、みんなが僕らみたいにお互いの知識を付けてほしいと思っているわけでもなくて、得意分野でのびのび頑張ってほしいというのが一番かな。

S.K (Art):うん、知識は武器になるけど、ある分野が抜群にできる人は特化してくれたらいいと思う。そもそも学生時代は高価なツールに触れる機会がなくて知らない、という人も多いと思うので、入社して興味が湧いたならやってみてほしい。

S.K (CE):知らなかったらいくらでも聞いてもらったらいいので。個人的には入社前より、入社後の吸収力が大切だと思うし。よりよいものを作りたいという気持ちが強い人は楽しいと思います。

S.K (Art):うん、教えたことを素直に実践してくれたらそれが一番。本当にコミュニケーションは取りやすい雰囲気だと思うので、色んなことに挑戦したい人はぜひ応募してきてください!

一覧に戻る