プロジェクトの裏側に迫る!先輩×後輩編
04 / CROSS TALK

同じプロジェクトで日々、刺激し合う先輩と後輩。
開発現場での二人の関係性、
他スタッフとの関わり方を
掘り下げて聞いてみました。

K.S. [2019年度新卒入社]
開発本部 アーティスト
高校卒業後、京都の専門学校で2年間2Dグラフィックを専門に学び、学校の紹介で界グラフィックスに出会う。 現在はアニメーションやモーション・エフェクトを担当。同時入社した双子の弟と机を並べて在宅勤務中。
A.N. [2018年度キャリア入社]
開発本部 アーティスト
大阪の専門学校を卒業後、遊技機の映像会社や専門学校の講師として映像やアニメーション、3DCGデザインのキャリアを積み、 よりグラフィックに没頭できる環境を求めて入社。現プロジェクトでは主にアニメーションを担当。

ずばり、お互いの第一印象は?

A.N.:私とK君は入社が1年ほどしか変わらず、一番近い後輩なんです。最初はおとなしそうだな~と思っていたのですが、話してみるとひょうひょうとしていて、つかみどころのない感じがしましたね。

K.S.:最初にNさんを認識したのは昼休みにゲームのプレゼンをしていた姿ですね。 新人歓迎会でみんなでやるゲームを選んでいたのだと思います。で、「一緒にゲームやろう」とよく声をかけてくれる人だなと。

A.N.:うん、めっちゃ引っ張り込んでた!

K.S.:一緒に仕事をするようになると、モーションをつけるのがすごく上手いなと思ってみていました。

A.N.:そうなの?ありがとう(笑)私も制作物を見たら最初の印象と違ってびっくり!
派手なエフェクトから勢いが伝わってきて話した時のイメージとすごくギャップがあって、面白い子だなと思いました。

プロジェクトはどんな体制で進めているのですか?

A.N.:私たちは今、スマホ向けRPGゲームのプロジェクトで一緒に仕事をしています。
ディレクターとエンジニア、私達アーティストが協力してひとつのチームです。

K.S.:モーション制作(演出関連)をメインとしているアーティストの仕事は、ボスキャラクターの演出を考えていくこと。クライアント様からもらった仕様書の内容を元に、各担当者がボスの攻撃技がどのように発動するのか考えます。僕とNさんはモーションを中心に、エフェクトも自分でつけることが多いです。

A.N.:動きを考えた人がそのままエフェクトをつけたほうが、イメージもしやすいもんね。

K.S.:ですね。基本的に仕様書が来たらディレクターがおおまかに作業を割り振ります。
最近はNさんが指示してくれることも多いですよね。

A.N.:そうだね、少しずつやらせてもらっています。だいたい1回の依頼で大技が1~2個あり、それを分業していく感じですね。
仕様書と言っても、技の属性と「弱めの技」「強めの技」、あれば使用武器とか、本当に基本的な指示があるだけでかなり自由にやらせてくれるのが面白いところです。
私は大まかにモーションを仕上げてからディレクターに確認してもらい、エフェクト作業に入ります。

K.S.:僕は作業前にいくつか絵コンテを書いてディレクターに見せて、その中から相談して候補を絞ってますね。

A.N.:え、そうなの?!私もあまりに自由度が高いときは不安になって、絵コンテや文字にイメージを起こして見せることはあるけど、よく分からないって言われるから(笑)。

K.S.:僕はだいたい最初にディレクターとのやりとりがあります(笑)。

A.N.:知らなかった~!

K.S.:一人でやっていると煮詰まってくることも多いから、相談できる人がいる環境はいいなと思っています。

A.N.:私もちょっとやってみよう。こんなふうに、同じ仕事をしていても人それぞれやり方は違います。自分に合った方法で進めればいいし、他の人のやり方を聞いて参考にできるのもチーム体制のいいところですね。

制作のために、どのようなインプットを行っていますか?

A.N.:私は過去のデザインデータを見て刺激を受けることが多いです。先輩方がどのような時に、どのように対応してきたのかを高い品質のデザインから読み取れるので、何度みても新しい発見があります。入社当時は先輩に教えてもらったこともあるけど、成果物から自分で吸収していっていることのほうが今は多いかも。Kくんは?

K.S.:僕も入社当初は研修担当の先輩に教えてもらいました。でも自分で考えてできるようになってほしいからと、本当に最初だけですね。

A.N.:今は何を参考にしてるの?

K.S.:バトルシーンが多いアニメや映画ですね。

A.N.:あー、分かるかも。だから華やかなエフェクト得意なんだ。

K.S.:でもまだ思った通りのクオリティが出せないのがもどかしいですね。

A.N.:でもKくんの作ったものを見ていると、イチから自分で考えて、きちんと作っているのがよく分かるよ。
このまま頑張っていってほしいな。

K.S.:ありがとうございます。

A.N.:そうだ、今エフェクトを中心に任せている後輩にモーションを教えるのはK君がやってほしいと思っています。
人に教えることでステップアップできることも多いから。

K.S.:うっ。人に教えるのって、本当に難しいですよね。特に感覚的にやっていることなんか、どうやって伝えればいいのか…

A.N.:今後の課題だね。でもインプットだけじゃなくて、「なんとなく」を言語化してアウトプットすることも自分のスキルアップにつながると思う。

K.S.:そうですよね…がんばります(笑)

今後、さらにクオリティを上げていくために
やっていきたいことはありますか?

A.N.:私は新しく入ってきた人のほうが見えることが多いと思うから、後輩の意見をたくさん聞きたいです。何かある?

K.S.:そうですね…人の成果物を見て、自分ならどうするかとか、もっとこうしたらいいのでは?とか、改善点を考えるのをやめないことは大事かなと思います。
新人の頃も先輩のエフェクトを見て学んだりするじゃないですか。

A.N.:それ!一人で考えるだけじゃなくてもっとみんなで共有していけたらいいよね。成果物のチェックはチーム全員が見える場所でやっているけど、モーションができただけの途中段階でも意見交換ができるようにするとか。

K.S.:うん、見てもらえるのは嬉しいですね。刺激にもなるし…でも人の意見を聞きすぎると迷走してしまうこともありそうですよね。
自分の中でしっかり信念を持って作ることも大切にしていかないと。

A.N.:そうだね。でもK君はブレなさそう(笑)

K.S.:もっともだなって納得したらもちろん直しますよ!(笑)

A.N.:あと、私は新人研修とかじゃなくても業務時間中に勉強できる時間が確保できるといいなと思います。
現状、最初の研修時にその人の得意不得意をある程度見分けてプロジェクトに配属しているのですが、もともと持っている才能だけじゃなくて、努力したらぐんと伸びる部分をみんな持っていると思うんです。

K.S.:そうですね。自分の希望を話すと、アニメーションの勉強をしっかり時間をとってしたいなと思います。
たくさん映画やゲームを見ることが一つの方法だけど、それは自分のプライベートな時間として大切にしたいですし。

A.N.:私達の仕事は自由時間に触れたものも全て糧になるから、線引きが難しいところもあるよね。
でも自分の武器が増えることは、最終的に全体のクオリティを上げることにも繋がると思うので、業務としてもフォローできる部分があるともっといいと思います。
あ、でもK君がインプットしたアニメや映画、ゲームの情報もそれはそれで教えてほしい!

K.S.:参考になったオススメのアニメや映画の情報をチャットで共有するとか、今からできることもありそうですね。

A.N.:いいね。仕事と直接関係ないけど参考になりそうなものとか、気軽にグループチャットとかでもっと教え合うようにしよう!

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